さて、メインのショーは毎日20時と22時の2回。店内が暗くなって、 ホアンさんやホセがステージに上がるとざわめいていたお客さんも 静まり、バイオーラ(踊り子)の登場でスタート(その間厨房は 空なのでオーダーできず)。ここのフラメンコはステージの すぐ周りを取り巻くように客席があるため、間近で“生の迫力”と いうものを体感できます。私も初めて見たときはその臨場感に圧倒 されました。ホアンさんの年季の入ったギター(爪はアロンアルファー で固めてるそう!)にホセの声量ある歌、そして力強い踊りが三位一体と なってまさに圧巻。お客さんも誰もが見入ってます。それでも 曲と曲の合間には「オレー!」などの掛け声やリクエストも 飛びかり、まさにステージと客席が一体となった感じ。 ショーの後にはここの教室の生徒さん(CASAで週に1回 先生を招いてフラメンコ教室をやってるらしい)がステージに 上がって大騒ぎ!習って半年とはとても思えないくらいお上手でした。 少しでもやってる人は大歓迎、自由に踊っていいそうです。 私も手をひかれてつい壇上に上がったはいいものの、クルクル回された だけー。でも気持ちよかった。 しかもこの日は私の誕生日で、それを知ったホセがみんなの前で スペインのバースデーソングを歌ってくれました。 胸に染み入る素晴らしいカンテ(歌)に大感激!! 本当にありがとー。
←木のステージに打ちつけるような激しいステップ


→生徒さんの踊り。とっても気持ちよさそう・・・。

フラメンコとは?

フラメンコはもともとスペインの アンダルシア地方 においてヒターノ(ジプシー)が始めた踊りです。 ヒターノは社会から忌み嫌われる存在で、長い間迫害されてきました。 そんな虐げられたヒターノの嘆きや叫びが Cante(歌) に表現 されているといいます。その後、 Toque(ギター) が加わりメインというべき Baile(踊り) が取り入れられ3つが一体となったスタイルが現在の主流となっています。 その特長はなんといっても手拍子と靴音の競演。手拍子を打ちながら つま先やかかとを使って靴音でもリズムをとる。 そのリズムは日本にはあまり馴染みのない 12カウントのリズム構成で、振り付けやテクニックよりもこのリズムが 重要となります。しかし何よりもフラメンコ独特といえるのは アイレでしょう。アイレとは「空気」でフラメンコ的な雰囲気を意味します。 生きる喜びや悲しみ、苦しみ、つまり人生を表現するもので アイレのこもったフラメンコを見るとそのオーラに圧倒されるといいます。


フラメンコ&スペイン料理