手拍子や足拍子が打ち鳴らされ、情熱的に、時には悲しげに演奏されるフラメンコ。 踊りにはキレイなだけでは伝わらない激しさがあり、 歌には今にも泣き出しそうな哀愁がある。 店の中央には大きな舞台があり、その周りを客席が囲むフラメンコ中心の造りになっている。 しかしショーの前後は、真っ赤な衣装に身を包んだオーナーのホアンさんが話題の中心に。 マシンガンのように飛び出すダジャレと笑いの渦に店中が巻き込まれてしまう。 ところが、ホアンさんがギターを持ち、ひとたび演奏が始まると雰囲気は激変。 笑いは静けさに、そして痛ましいまでの情熱となり、 ここにいる誰もがフラメンコに込められた力と向き合うことになる。 ●50種ある パエリアは作る直前に精米。″世界一おい しい”水を使い化学調味料未使用。 料理もかなりのこだわり。 |
![]() ![]() ![]() ギタリストでもあるホアンさん。 その圧倒的な個性が人々を惹き付ける! |
シネ・デリスの取材記事より。 パエリヤ(スペイン炊き込みご飯)Paella spanish rice food 1,700円 (2人分からオーダー可能)店一番の人気メニューだ。 東京のエスニックタウンとして名高い街、 大久保で38年も前から営業している老舗中の老舗 スペインレストランが「カサ・アルティスタ」。料理もさることながら、 ここの一番の特徴は、毎夜行なわれているフラメンコ・ショー。 「ショーを見せるレストランのことをスペイン語で"タブラオ"って言うんだけど、 東京広しと言えども、毎日やってるのはウチくらいだよね」と熱く語るのは、 フラメンコのギタリストとして、 自ら演奏の場を作ったというオーナーのホアン一色さん。 真っ赤なブラウス・スーツと尾崎紀世彦ばりのもみあげが超個性的だ。 もちろん、肝心の料理の方も負けてはいない。 「パエリヤなら、メニューに載ってないものも含めて、50種類は作れるよ」 とホアンさん。写真のパエリヤは、スペイン産のお米、 バレンシア米のセニア種を使用したもの。 その感触は独特で、 スペイン産のたっぷりのオリーブと程よくマッチして舌に余韻を残す。 日本米にしても有機農法で作った玄米を店で精米して使用、 天然水にもこだわったパエリヤは、 さすがに絶品。ぜひ一度トライしたいもの。 お勧めはアンダルシアコース料理。生ハムやイカ墨煮、 パエリヤなどの料理が6品とスペインワイン1本が付いて、 1人5,000円(税込み)という安さ。 時にはギタリストとしてステージにも立つホアンさん。 まるごとスペイン気分を味わいたいなら、ぜひ足を運びたい通な店だ。 |